ノルウェーはオスロを拠点とする男女混成の4人組、マリベルのデビュー・アルバム。刃物のようなキラめきで錯綜するギター、埋もれるほどの質量であふれ、吹き荒れるノイズに包まれる幸福な残響空間。
「ネオ・シューゲイズ」にカテゴライズされるサウンドには、確かにMBVやUlrich、あるいはJ&MCあたりの雰囲気が所々に感じられる。が、このバンドのサウンドは単なるシューゲイザー、ではなくもっとパンキッシュ。つまりは表面的なディティールに止まらない、強い表現衝動が感じられる。アート・ロックともいえそうな装飾性と、若さゆえの繊細な蒼さがすごく良いバランスで同居するサウンド。これが非常にエキサイティング、かつ心地よい空間を作り出している。プロデュースはSerena-ManeeshのEmil
Nikolaisenが担当。良作です。
http://www.myspace.com/maribelband