スウェーデンからまさしく「飛び出してきた」という表現がピッタリくる、5人組ロックンロールバンド、Mando
Diao。日本でアイドル並に大騒ぎされてたりするバンドに対して、まず斜に構えて入ってしまったりする嫌な性格の私ですが、このアルバムにはそんな私のひねくれた根性も一蹴してしまうような、ストレートだけど最高にカッコ良い、パンチの効いたロックサウンドが満載で、Rock'n'Roll
Revivalブームの波に乗って出てきたバンドの中で、頭一つも二つも抜きん出た感があります。
グスタフとビヨルンのツインボーカルが、それぞれの曲によって歌い分けるというスタンスを取っているバンドですが、初期衝動で突っ走るようなグスタフと、ブルース色を色濃く感じさせるビヨルンの渋く、熱い曲調が上手く織り交ざっていて、そのコントラストがそれぞれの曲をさらに引き立ててます。ほんとに駄曲が一つもなくて、"Mr.
Moon"みたいにライブで大合唱できるような必殺曲まで備えてしまっているこのバンド、ハッキリ言ってライブは下手くそでしたが、とても1発屋では終わりそうにないですね。