炸裂する狂騒的なインストゥルメンタルが、蒼く熱いエモーションを表出させるブラジル発のパワー・トリオによるデビュー・フル。
思い出したのは今は亡き(再結成した?)By The End Of Tonightで、プリミティヴな怒りやアグレッションを横溢させながらも、どこか優しく暖かな温度を感じさせるフィーリングが非常に似ている。穏やかなメランコリーから、瞬発する激情の渦へと飛び込み、かき混ぜられる美しい「カオス」という名のフィーリング。ドラマティックな「物語」は無いが、日常を取り巻く無数の鮮やかな感情が、猛烈に転回する渦の中に織り込まれ、鮮烈な体感として叩きつけられる。これはもう、センスだね。テクだけでは決して表現できない生身の熱さが、言いようなくアクティヴに息づく快作盤。
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