LITMUS/Aurora

英国ロンドン発のスペース・サイケ、2009年発の2ndアルバム。

冒頭ピュルルルゥ〜と吹き飛ぶ電子音に、宇宙を掘削するギター・リフが爆走を始めた瞬間、「HAWKWIND好きの紳士淑女が相好を崩す」図が脳裏に浮かぶガレージィでスペィシーなサイケデリック電撃譚。反復し振り下ろされるリズム/ギターをバックに、広大な空間をめくるめき飛び交うリード・ギターに巻かれた脳味噌は蕩け、思考は億万光年の彼方へ飛んでいく。

特筆すべきはその全出力な多幸感。同じHAWKWINDフォロワーでも、US CHRISTMASなんかとはある意味ま逆の陽性のベクトル全開のスペース・トリップが展開される。ユニゾン仕様の野郎ヴォーカルがぶっ飛び、背後を飛び交うシンセがイロとりどりのお花畑を咲き散らす。掴みは抜群のハナっから、広大なジャーニーを経て着地するラストまで、正しく一片の隙もございやせん。これはむっちゃ気持ちイイ！

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