東京発の4人組/狂うクルーによるデビュー・フル。全6曲/38分、カオテイックなノイズを纏った狂錯音が、ドリルの如く頭蓋へ捻じ込まれてダンスを踊る。
タイトに撃ち込まれるベース/バスドラにより開幕。ギュヮッシュオォーンと空間を捻じ歪ませるギターが音場を拡幅し、咆哮めいたサクソフォン/エレクトロニカ・ノイズが遠景で激しく揺らめく。一見カオティックな装いの音像だが、聴けばその実めちゃくちゃストレート。ツイストにより増しましたエナジーもろとも、愚直なまでの一転突破で貫通せよ！と突き進む。反復反復反復で驀進。展開の抑揚というより、トータル・ヴォリュームの大小で煽るタイプの絨毯爆撃系アンサンブル。
ギラリンッとした高速スラッピン・ベースから振り乱れるTr.3"Spiritual
Breakdown"では、中途で中原昌也の馬鹿噺が入ったりと、こういうとこ含めて全体に内輪で纏まった雰囲気はあるものの、何故だかそれが悪く響かんのが不思議なところ。なんというか、体裁を取り繕う小賢しさが無いんだよなーこのバンド。それがどうにも健全でキモチの良い爆音の饗宴に繋がってる気がする。クルクルと激しく捻転する、ノイズ塗れのクソ喧しいロールが只ひたすらに打ち転がる38分。キモチエエです。
http://www.myspace.com/kuruucrew