シアトルの4人組、Kinskiの5th。足元からジワジワと湧き上がる轟音、終局の爆発、そしてゆっくり燃え尽き灰と化す、、、ドローンなPsychedelic
Rockを奏でる印象の強い彼らだが、今作ではエッジのたったハードリフを主体とした、ガレージサウンドとも言えそうな小気味良い音を叩き出している。
時おり変拍子をかますものの、ドラムの打ち出すビートはあくまでロックンロールのそれで、そこに合わせて刻み込まれる歪んだギターリフは終始激しい音の嵐を創造し、終盤にかけてはディストーションギターの轟音がその上を跳梁闊歩する。良くも悪くも非常にシンプルなサウンドだ。インスト・サイケガレージとでも言えばいいだろうか、爆音で聴いた際の放出エネルギー量はかなりデカイ。が、そのシンプルさゆえに深みが無く、実のある昂揚感に結びついていないように感じてしまうのもまた事実。好きな音・空気ではあるんだけど。
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