IKARA COLT/Modern Apprentice

★★★★

前作から2年、ベーシストの交代を経てリリースされたIkara Coltの2ndアルバム。激情の塊を吐き出すように、エッジの効いたラウドギターが錯綜するノイジーなガレージロックスタイルは良い意味で前作と変わっていない。のっけから最後までとにかく手を休めずに攻めて攻めて攻めまくる感じで、ひしゃげたベース音やザクザク切り込んでくるノイジーギターと、同一フレーズをリフレインし、リスナーの暴力衝動を掻き立てていく性急感のあるボーカルが非常にカッコ良い。この辺の感触はATDIにも近い気がする(ちなみにプロデューサーはAlex Newport)。

ロンドンのアートスクールのメンバーにより構成されているということもあって、アルバム全体から漂ってくる雰囲気は街角の路地裏を連想させるような、アングラで湿った質感。が、メロディーのほうはそれに反してめちゃくちゃキャッチーだったりするからまた面白い。類似バンドがたくさんいそうで実はいない、結構シーンでも異質なバンドなような気がします。ちなみにジャケットはものすごく凝った、というか贅沢な作りのものになっております。
http://www.ikaracolt.com/sounds.htm