V.A/Hawkwind Triad

★★★★

トンだ磁場渦巻く怪電波デルタ盤。米国の3バンドによるHawkwindへのトリビュート。

原曲が良いってのも当然あるが、それにしてもそれにしても、、、、好きなヤツラが好きなもん演ったらスゲー良いモノが出来る、という典型。むちゃくちゃ気持ちよくぶっ飛んだ全11トラック/70分強。錯綜する電子音、アチラの惑星まで強烈に引っ張る極太のリズム隊、転回転回反復転回で輪廻するスペース・リフの切れ目なき嵐。

金管や電子音のルーピィな感覚を全放射するMinsk、原曲のヘヴィネス/サイケデリアをある意味最も格好よくプレゼンしているUSX、荒みきった野卑なヴォーカルがときおり哀愁に近い情感でもって放擲感を膨れ上がらせるMinskと、三者それぞれにイロがありつつ、それが非常なベストバランスで組み合っている。NeurosisのSteve Von Tillの主導で企画が進んだらしいが、なかなか、こんだけ良い内容の企画盤は珍しい。

U.S. Christmas - "Master of the Universe"
HARVESTMAN - "D Rider"
MINSK - "7x7"
HARVESTMAN - "Down Through The Night"
MINSK - "Assault and Battery/The Golden Void"
U.S. Christmas - "Psychedelic Warlords"
MINSK - "Children of the Sun"
U.S. Christmas - "Orgone Accumulator"
HARVESTMAN - "The Watcher"
U.S. Christmas - "You Shouldn't Do That"
HARVESTMAN - "Magnu"