HAVOK/Burn

★★★★

うへぇ、酷いジャケットだ!と喜んだ人はもれなくツボるだろうド直のオールド・スクール・スラッシュ・サウンドが花盛り。米コロラドの4人組スラッシャーによるデビュー盤。

一体ナニを鎮め(沈め?)るのか!といった小インスト"Wreckquiem"からしてモウっ!といった感じの、ナンだか微笑ましくなるほどにコテコテの、スラッシュ以外のナニモノも入り込む余地のない世界を展開。鳩もしくは餌をついばむニワトリばりに首を振らしむリフが降るアンナ曲から、TESTAMENT風のパワー・グルーヴをぶっ放すコンナ曲までと、とにかくこのジャンルへの愛とリスペクトが横溢する素敵な一枚。既に中盤以降で「あれ?これさっきも聴いたような・・・」という状態になるにはなるが、それでも盛り上がったままラストまで落とさずイケてしまうクオリティはどうしてなかなか、悪くない。若いヤツらが好きなトコロへ打ち込む姿ってのはイイね!←・・・

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Time Is Up

★★★★

馬鹿正直
って褒めコトバがこれほど嵌まるジャンルも少なかろう、というスラッシュ・メタル界の風雲児Havokの2ndアルバム。ちょっとだけジャケット、マシになりました?

そして中身は最低で最高のド・スラッシュ。前もスゲかったが、今作はさらに勢い/テクニカル二割増しっちゅう感じ。冒頭"Prepare For Attack"からニヤニヤ笑いとヘドバンがとまりまへん。強烈なアタックからうねり立つようなギター・オリエンテッドが噴出する"No Amnesty"、迫真のパフォーマンスが笑撃へと繋がる"D.O.A"、速度からグルーヴへとスイッチを切り替えたリフ/リズムのザックリ感がたまらない"Killing Tendencies"、さらにはそこへ邪悪なひねりを効かせた展開を放り込む"The Cleric"などなど、まじで捨て曲がありませぬ。2011年ベスト・スラッシュ候補!?こいつぁかなりの良盤だ。

Myspace
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