GROUPLOVE/Never Trust A Happy Song

L.Aの若手5人組によるデビュー・アルバム

そのメロディのウマさはデビュー・シングル"Colours"である程度分かったつもりでおったのだが、いやはや今作冒頭を飾る"Itchin' On A Photograph"でぶっ飛ばされた。POPというよりはしっかりROCKしておるパンチの効いたメロディと、切なくも賑やかにかき鳴らされるインストゥルメンタル。叫び声混じりのシンガロングを多用した楽曲は、センチで甘いだけに終わらない、ロッキンなフックでこちらの昂揚感をビシバシと叩くのだ。

ノスタルジックな陽だまりへと誘うHannah嬢のヴォーカルをハラハラと可憐に散らせながら、若さという一瞬だからこそ絶対的な特権と、確実に聴き手をそのハッピーな昂揚感へリンクさせる珠玉のメロディ/サウンドがこれでもか！と弾け跳ぶ。カジュアルなヘドバンを誘う"Lovely Cup"は今年度ベスト級のアンセミック・ソングだし、昂揚の残照がキラキラと光るビーチポップな"Naked Kids"、センチメンタルに紅葉したメロディが樹上からハラハラと降り注ぐ"Betty's Bomb Shell"、かたや「誰がなんてったって、オレたちゃやりたいことヤルぜ！？」とがなり立てる超青臭い"Chloe"、さらには素晴らしいキラめきで畳み掛けるツインヴォーカルから、高らかにバーストするアンサンブルへと雪崩れ込む"Love Will Save Your Soul"などなど、失速するどころか後半怒涛の勢いで加速する楽曲群がほんとにもう最高デス！不完全燃焼気味だったEPと比べて、一気にその魅力を開かせた感のするgreatなアルバム。これは2011年BESTアルバム候補かも！？

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