EXODUS/Impact Is Imminent

★★★★

夏厨ならぬ即席メタル厨と化してますが、こちらはベイエリア・スラッシュ界の有名処Exodusの90年リリース4th。08年にリマスターで再発。48トラックのほとんどをギターに割り当てレコーディングしたという変則性もあってか、ブチ当たった音像に結構新鮮な衝撃を受けた。

グレイ一色の濃淡で描き殴るような、荒く突き立つギターの密塞性はかなり中毒的。刻まれるのはザックザクのリフなんだけど、重ねに重ねられた結果として「ザック」と「ザク」の間隙も塗り込められちゃいました!ってな変態音像。直線的なのに何やら三半規管が軋むようなウネリの感触に、我がお耳がイヤ〜ンと言っとります。異物感といえばポール・バーロフのヴォーカルも同様で、メロっぽくないのになぜかオペラティックなエグミをお届けしまくるという、生理的な好嫌入り混じるオリジナル空間を形成。""みたく一瞬だけメロディらしきものが浮かぶ瞬間に、なぜか異常にココロが踊る。

ぶっ放す高速チューンからタメを活かしたミドルテンポのグルーヴ曲まで、文字通り隙間無し。一度聴いたらアタマにこびり付いちゃって離れないTr.2"AWOL"を筆頭に、なんか素直に賞賛したくなくなるような非ストレートサウンドが、最初に言ったように斬新な衝撃でワタシを撃ったのでした。

http://www.myspace.com/exodus