EVENING/Other Victorians

★★★

サンフランシスコ拠点のバンドの1st。それぞれ、タクシー運転手/仕立て屋/デザイナー/サウンドエンジニア/バーテンダーという経歴を持つ5人が集まって結成されたバンドなんだそう。音の雰囲気はというと、プログレの影響下にブルースやパンク、エレクトロニカを吸収したロックサウンドと言った感じで、USよりはUKのバンド、ずばり言うならばOK期のレディオヘッドに近い(ジャケもそんな感じ)。

オープニングトラックは、Parnoid AndroidにMars Voltaばりの骨太なベースラインとタイトなドラム、メロディアスなギターが加わったドラマチックな曲風。3分で潔く終わるところも良い(ちなみにプロデューサーはATDI、MVを手がけたAlex Newport)。綿密に作り上げられた感のするサウンドは中々良いと思うけど、アルバム中で何度も既視感を体験するというか、幾分綺麗にまとまりすぎていて今ひとつメリハリに欠ける感じが否めない。個々の曲としては悪くないしセンスもありそうなので、今後に期待。先に述べたバンドやTCTCの2ndが好きな方は一度聴いてみてください。
http://www.theevening.com/music.html