DROPKICK MURPHYS/The Meanest Of Times

★★★★

アイリッシュ・トラッドの要素をガッツリ取り込んだ、男気溢れるPUNKを鳴らすボストン発のバンドによる07年作。この手のバンドでは間違いなく最高峰!な極上のフックに釣られまくる好盤です。

四の五の言わずに着いて来いっ!と言わんばかりのストレートな衝動/同調必至のナイーヴな叙情がテンコ盛り。バグパイプ、バンジョーにアコーディオン、それら民族器楽の織り成す最強の旋律に包まれて、ガヤガヤと陽気な喧騒が爆発的に吹っ飛んでいく。男くさいシンガロングでブーストし、ひたすら賑やかに駆け抜けていく疾走ナンバーと、胸くすぐる哀愁を骨太のグルーヴに混ぜ込みぶっ放す熱いナンバーを入れ子に展開。華やかに咲き乱れるバグパイプの響きがセンチなエモーションを存分に膨らませ、着いて行きゃあ必ず救われるタフなチューンでもれなく発散させるの図。衝動と情動を同時に満足させるよな楽曲の気持ち良さは、かなーりクセになる。

Going Out In Style

★★★★☆

米マサチューセッツ州ボストンのCeltic Punk、通算7枚目のスタジオアルバム。

ここにきて最高傑作!?と思っちゃうぐらい、超充実した内容にトンでもなく盛り上がる。歓声が沸き、バグパイプがぶっ放され、ジョッキ片手のふらつく愉快な喧騒が、泥クサさをまとった哀愁が、いっしょくたになって超濃密なグルーヴを形成。基本ローック!でありながら、散らされるスパイスの効かせっぷりがこれまた絶妙最高で、勢いだけじゃあカバー出来んグルーヴ/エモーションの濃厚を、がっつり引き立て耳を惹き、最後の最後までリスナーと連帯してトモニイク。要は、出だしの賑やかな喧騒に巻かれるまま、うひょー!なんかワカランが楽しいぜっ!ちゅうテンションが途切れないのです。嗜好の違いこそありましょうが、この素ん晴らしい味付けは、食わず嫌いせずぜひとも皆様にトライしていただきたく存じます。

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