CSS(Cansei De Ser Sexy)/La Liberacion

ブラジル発のガールズ・ダンス・パンク、3作目

たしかデビュー当時はちょろっと聴いて「ハイプ！？」とスルーした記憶があるが、今作ではしっかりラストまで聴かせるキャッチーな実力を感じる。当初はメンバーの大半が楽器弾けなかったらしいけど、ここに至ってもその演奏面が格段にレベルアーップ！してるっちゅうことはない。が、なんだろう、全体のサウンドメークがすごく良いせいか、今回はその舌ったらずな甘さがキャッチーな電子音とめちゃうまくマッチしてこちらをグッと掴みます。さらに本作では"Hits Me Like A Rock"であのボビー・ギレスピー御大をゲスト・ヴォーカルに注入してヘロヘロとしたグルーヴを形成し、さらにTr.10"Red Alert"ではRATATATとコラボってなんとも親和性の高い郷愁譚を鳴らしたりもしております。若さという最強の燃料を投入し、ポルトガル語で一気に疾走する"La Liberacion"もパンチが効いていてGOOD。それから個人的にはjazzyなピアノ・フレーズが切ないキラめきで背後を埋める"Partners In Crime"なんかもお気に入り。

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