ブリストルの3ピースバンドのデビューアルバム。出てくるタイミングが悪かったのか、メディアなどにはほとんど取り上げられなかったが、正統派UKギターロックとも言える今作は、実はものすごく良いアルバム。何と言ってもこのバンドの強みは、一度聴いただけで強く頭に残る激キャッチｰなメロディーと、それを歌い上げるボーカルAlexの、胸を焦がすような焦燥感に満ちた声。3ピースという構成もまた、バンドサウンドをほどよくタイトに引き締め、ギター･ベース･ドラムがスリリングに掛け合う、疾走感のある曲調を生み出すのに役立っている。とにかく一曲目から最後に至るまで、捨て曲と言われるものは一切無い。UKギターロックが好きな人には間違いなくお薦めのアルバム。