アラバマ州バーミンガムの4人組、Comradeの1st。来ました。カッコ良すぎます。なんちゅうタイトルかと思いますが、ここでかき鳴らされる音塊は、まぎれもないInstrumental
Music。マスロックの整合性にヘヴィロックのストレートなダイナミズムを混ぜこみ、時に流麗な叙情性によって空間を染めあげ、昂揚させる全13曲36分。
バッキバキのリズム隊が行軍するヘヴィメタリックなTr.3"...captain tagedy!"やTr.5"sports"。激した音塊が知的に叩きつけられる様が、とんでもなくクール。が！本領発揮はアルバム後半部。エモーショナルなディストーションが空間を揺らし、チャイミーなクリアギターが明滅するTr.7"dance
the oceana roll"から転調、刹那の激情が伸びやかに鳴り渡り、メロディアスなベースとともに怒涛のラッシュを叩き込むTr.8"that's
strike three asshole"で悶絶、高速バッキングが縦のリズムを加速、小休止・転調を絡めてドラマチックに疾走するクレバーなハードコアソングTr.9へ、そして叙情的なイントロのフレーズから熱情を湧出させ、ロックのダイナミズムを余す事なく体現するTr.11"here
today, gone to maui"における沸点へと雪崩れ込む。
Comradeのかき鳴らす轟音は、非常に激しく情熱的でありながら、この上なくテクニカルでクレバー。無駄な暑苦しさなど皆無。そしてぎりぎりの抑制を効かせたテクニカルな演奏は、逆にその凄まじい熱量を余すところなく聴き手の五官に叩きつける。今年の10枚に間違いなく食いこんでくるであろう、素晴らしい1枚。オススメです。
http://www.myspace.com/fortthunder
http://www.churchofcomrade.com/
http://www.snkngshps.com/raisetheredflag/comrade.htm
（10$+送料で購入可）