L.A発シューゲイザー、Color Wallの1stフル。バンド名同様、煌くギター層がカラフルな音の壁を立ち上がらせる。スピリチュアライズドを想起させるサイケデリックなFuzzギターの刃が乱れ飛ぶオープニングトラック"The
Weakest"、水面に乱反射する光のような眩いギターと美しいメロディーによる緩やかな立ち上がりから、次第に幻想的な音の渦へと聴き手を巻き込んでいく"Surf
Anthem For A New Millenium"、硬質なウォール・オブ・ギターサウンドがSwervedriverを思わせる"Restless
in 5th Gear"など、良質なシューゲイザーサウンドが散りばめられている。
様々な表情を見せる万華鏡のようなギターワークと、瑞々しい流線型のメロディーが心地良い空間を織り成している。Tr.8でThe
Carsの"Just What I Needed"をカヴァーするセンスからも伺いしれるが、彼らのサウンドは他のシューゲバンドと比べるとかなりポップで聴き易い。重すぎず・軽すぎず、終始身を委ねていたくなるような心地良い疾走感が魅力的な作品。
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