CLAGG/Lord Of The Deep

★★★★

続いてこちら「UFOMAMMUTへのオーストラリアからの回答」

豪州メルボルンの4ピースによる宇宙開発系EXPERIMENTAL/DOOMの第三章。可聴域ギリギリの超重低音が地底を這い、オンガクというよりはナンかのオメキ声めいたフィードバックノイズが立ち昇るオープナーからして最凶。そこへ宇宙から脳みそを審判するかの如きサンプリングが施され、紛うことなき極悪のMUSICAが完成する。そのドス黒さ/ヘヴィネスの徹底した純度によって、既にして透明な空気さえ感じさせるサウンド・スケープ。八倒する雄牛のようなヴォーカルの獣性が、その全景を豪快なグルーヴでもって揺り動かしていく。10分以下の楽曲は1つだけ、な全5トラック/60分。完成された「厚み」は、鈍重ではなく軽やかな開放感を感じさせる、ということの好例。

http://www.myspace.com/clagg