ちょいと前にiPodのCMで"Short Skirt/Long Jacket"が流れて「エェッ！」と驚いたUS西海岸の20年選手による新作。
なんでもそれで火がついたらしく、ビルボードで1位になっちゃったりと現在かなりブレイク中らしいが、ひっさしぶりに聴いたその世界には、昔のまんまの魅力があった。Soul、Blues、SkaからあるいはRaggeまでルーツを根ざしたオルタナティヴなロック・サウンド。人を喰ったようなフレーズが生むユルーい高揚感と、ときおりグッと差し込んでくるエモーショナルなフレーズがマイペースでのたのたと闊歩する。
先の"Short Skirt〜"を収録した名盤"Comfort Eagle"と比べると、今作は彼らのルーツ・ミュージックがよりストレートに表現されて聴こえるアルバム。その独特のユルさ、グルーヴ感はやっぱり気持ちイイのだが、「プレイボタンを押して気づいたら終わっていた」という引っ掛かりのなさがちょっと物足りないかも。
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