CAESARS/39 Minutes Of Bliss(In An Otherwise Meaningless World)

★★★☆

スウェーデンはストックホルムを拠点にする4人組。本国ではかなりのビッグネームであるらしいCaesarsが、世界進出の第一弾としてリリースした本作は、これまで母国で発売された3枚のアルバムからの選曲による、ベスト的な要素をもったアルバム。

CaesarsもMando Diaoなんかと同じく、いわゆる「Rock'n'Roll Revival」ブームの流れに乗って出てきたバンドで、Tr.1の"Sort It Out"なんかは、食傷気味の直球ガレージサウンドで特に印象に残らないが、このバンドに他のガレージロックバンドとの差異を与えているのが、続く曲から登場するチープなオルガンサウンド。doorsなんかも思い起こさせるようなこのオルガンが、バンドの音にどこか懐かしい雰囲気を与えている。この60sフレーバーな魅力が爆発しているのがTr.4、"Jerk It Out"で、ミドルテンポの明るい曲調に、横揺れの気持ちよさも加わって、思わず踊りださずにはいられない感じ。爽やかなコーラスとアコースティックサウンドで聴かせるTr.10、"Fun And Games"も良い感じ。

「必殺のメロディー」といった点では、先のMando Diaoほどでは無いけれども、他のガレージバンドには無い、横揺れの気持ちよさを併せ持ったこのアルバム、個人的にはすごく好き。



back