BUNNY/Big Evil Skeleton Show No Mercy

★★★★

このCDに巡り合った経緯は忘れてしまったけど、なんとも不思議な雰囲気を持った8曲入りのEP(ミニアルバム?)。たぶんイギリスのバンドで、クレジットを見ると4人組らしい(各パートはthin strings、thick strings、impact on noiseとか謎な表記がされてるけど・・・)。

keyboardがブルージーに、かつ怪しげな雰囲気のメロディーを鳴らす中、時折顔を覗かせる柔らかい感じのエレクトロニカなサウンドが絡むところを含めて、全体的にClinicの放っている雰囲気とかなり似ている。ただClinicよりも疾走感があって、たたみかけるようになだれ込んでくるノイズギターなんかは、轟音度数では劣るものの、2nd期のTrail Of Deadにも似てたりもする。全体的に結構激しくギターが鳴ってたりするんだけど、そこに入ってくる間の抜けた感じに響くホーン、ファミコンゲームのサウンドのようにチープな音のシンセ、ずっとキーを外して歌うボーカルなんかが、不思議な浮遊感のあるグルーヴを生み出していて、なんとも奇妙な、それでいてすごく中毒性のあるサウンドが鳴らされてます。中には最近のポストパンク/ディスコパンク・ムーヴメントを先取りしたようなサウンドもあったりしてすごく面白い。

バンドのWEBサイトは閉鎖されてしまったようで、現在活動してるのかどうかも不明だけど、結構面白いバンドなんでアルバムとか出して欲しいなぁ。



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