ガーリングにもひけをとらない奇妙なセンスを持ち合わせる、一風変わったバンドがオーストラリアから出てきました。これがデビューアルバムとなるBumblebeez
81は、Chris Colonnaと彼の妹Pia Colonnaのデュオから成る兄妹ユニット。切れ味鋭いラップにlo-fiなサウンドと断片的なサンプリングが組み合わされ、重いビートと共に弾き出される楽曲はなかなかに中毒的。
初期Beckを一段と凶暴にしたようなRockチューン、"Step Back"や"Lets
Go"、PunkにHip-Hop、エレクトロニカミュージックを掛けあわせた"Pony
Ride"、Killsの気だるく退廃的な雰囲気に東洋オリエントな雰囲気をプラスした"I
Come With Her"など、まさしくジャンルレスな曲群はどれも平均点以上の魅力を持っているように思う。ただこのアルバム、本国でリリースされたEP「Red
Printz」と「White Printz」を繋ぎ合わせたものということもあって、各曲のベクトルがバラバラな方向を向いたままの感は否めない。次あたりで何かしらのコンセプトを持った作品を作れるようなら本物と言えるか。
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