BEACHBUGGY/Sport Fury

★★★

ギター、ベースにツインドラムを加えた4人編成のバンド、Beachbuggyの2nd。スティーヴ・アルビニがプロデュースということで、金属的な響きを持った殺伐とした感じのギターワークが随所で見られます。曲のほうはというと、シンプルにコードを弾くベースとザクザク切り込んでくるギターが徐々に加速していき、バックのコーラスワークとちょっぴりヒステリックなボーカルが、Clinicにも似た生々しい怪しさを感じさせるTr.1に始まり、Tr.2、3なんかはexperimental jet setの時のSonic Youthみたいな感じ。他にもpavementっぽい曲があったり、どんどんスピードを増すギターとツインドラムの響きに合わせてボーカルが「side!.....shot!」のシャウトを連呼するTr.5みたいなカッコ良い曲があったりして、全体的に好きな音なんだけど、どうも聴いていて伝わってくるものがないというか、なんか演ってるメンバーが自分らの音とちょっと距離を置いてしまってるような雰囲気が感じられて、今ひとつ引き込まれないんですよね。こっちの気分的な問題かもしれませんが。



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