ドイツのバンドだと思ってましたが、英国のバンドだそうです（raindownさん情報ありがとうございます）。これは3rdアルバムになります。ジャンルで言えばtrip-hopとかになるんでしょうか？全7曲で70分弱、1曲目の"Again"は16分強もあるんですが、曲名通りに延々とループするダウンテンポなビートに、ものすごく綺麗だけど孤独感を煽る雰囲気を持ったシンセの音色とギターのアルペジオが加わって、さらにはハーモニカとトム･ヨーク似の声のボーカルが、異常に物悲しいメロディーを奏でていきます。少しずつ変化しながら展開していくサウンドスケープがものすごく美しいんですが、聴いてる内にどんどんどんどん気分が落ち込んでいくような、ダークな雰囲気に覆われています。UNKLEのアルバムでトム･ヨークがrabbit in your headlightって曲を演ってましたが、ボーカルの声の近似も相まってあれとかなり雰囲気似てます。あの曲が大好きって人がいたらぜひ聴いてみてください。Tr.2なんかでも、重いダウンビートとエレクトロニカサウンドが反復したリズムを刻んでいってるんですが、この曲ではフィードバックギターがガァァァアアっとノイジーな音を前面に押し出してきて、これがなんともドラマチックに響きます。全体的にOK〜の時のレディオヘッドが持つ、暗い美しさをさらに突き詰めていったような雰囲気でしょうか。Tr.4、"Goodbye"のメロディーと展開の美しさは震えるぐらい感動的。