A PLACE TO BURY STRANGERS/Exploding Head

★★★★

N.Yブルックリン発ウルトラ・ノイジーなシューゲイズ。2009年リリースのこれが2ndアルバムにあたるみたい。巡り廻ってようやく初めて聴きました。

自身のエフェクター・ブランド【Death By Audio】を立ち上げるほど、音に対する徹底したポリシーを持つ男/Oliver Ackermannをフロントに、叩き出される轟音は危険なまでに暴力的で破滅的、カオティックに美しい。確かにシューゲイザーの括りでいけんこともないが、この外に向かって発散されるヴァイオレントな爆音/ノイズは、インダストリアルとかその周辺の不穏さキナ臭さを強く感じさせる。かたやJ&MC、SPACEMEN3あたりも引き合いに出されるように、憎ったらしいほどにキマった硬派な世界観にも痺れる。ラスト"I Lived My Life To Stand In The Shadow Of Your Heart"で叩き付けられる轟音の加重奏はヤバイ!一昔前のサマソニだったら必ずこの手のバンド呼んでくれてたんだけどなぁ。

http://www.myspace.com/aplacetoburystrangers

Worship

★★★★

ノイズへの「傾倒」、を超えた「崇拝」を感じさせる爆音という名のアート。相変わらずヤバ過ぎる歪重低音塊壁を叩き出するNYの3ピースによる3rdアルバム。

自らエフェクターブランド"Death By Audio"も手掛けるフロントマン/Oliver Ackermannが奏でる爆音/NOISEへの異常な愛情。そして決してそこへ「耽溺」しないクールな視点。耳がコワレルほどに浴びせられる爆音の背後には、対象を完璧に分析する彼の冷めた視線が感じられるのだ。もはや弦楽なのか打楽器なのかワカラナイ、何かをブッ叩いているかのようなビートが爆発する"Alone"からして、MAXIMUM VOLUMEで炸裂するトラックはハナっからトンデモなインパクトを叩き出す。充満し拡散するだけでなく、ときにリズムと一体化したようにノイズの兆弾がドライブする"Revenge"みたいなナンバーが彼らの真骨頂かと思う。猛り狂う爆音のロデオ。この毛根も死滅せよとばかりにいきり立つ爆音のドライヴ感はヤバ過ぎでありんす。聴かずに死ねるか。必聴必死。死ぬ前にライブが見たい。

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