米ペンシルヴァニアのノイジー・アヴァンコア、Albatrossによる08年作。カオティック、ハードコアを標榜するバンドは多々おれど、やっぱホンモノの変態はドが違う。
イロメキ立つプログレッシヴなKeyを奇態の溶接に、パーカッシヴな音色をこれでもか！と打ち鳴らして扇情、ヴォーカルはギャンギャンに叫びまくって扇動、挙句にサキソフォンまでもが絡んでフリー・ジャズちっくなカオスを創出するTr.2から、ベースのモリ立ちがカッコ良すぎるTr.3で血管ブチ切れのハイテンションを持続させたかと思いきやイキナリそれをポンっと宇宙空間へと投げ出し、神秘的なSEを背後に騙りまくりの女声ナレーションが続くフェイズへ移行してみたりと、その展開の唖然っぷりは群を抜いている。
そのようなキ印が織り成す意表のオモロもさることながら、こんだけグッチャグチャに見える楽曲が随所できちんとドでかいカタルシスをキメてくるサマが圧巻にして痛快にしてカッコよすぎる！1分台の狂走曲を続けてぶっ放すTr.6,7で加速し、エイッ！とばかりに最強最高のカオティック・ノイジーに雪崩れ込むTr.8での絶頂感なんてマジ最高！爆裂ノイズの繊細な絡め合いがほとんどSPIRITUIALIZEDを思わせるラストトラックでも、またまた最後にしっちゃかめっちゃかなドラマティークを穿ち、撃ち込んで素晴らしいハイテンションのまま終わるサマに再びプレイボタンを押すこと必至でございます。
http://www.myspace.com/analbatross23