スコットランドのパワーポップバンド、Aerialの1stアルバム。パワーポップよりはギターポップと言ったほうが近いような、清涼感のある軽い感じのサウンドが疾走している。パイプオルガンの音色から導かれるTr.1、"Gospel"から始まるアルバムは、キャッチｰなメロディーとキーボードサウンド、可愛らしいコーラスに彩られた、夏の海よりは冬のゲレンデが似合いそうな、心地良いひんやり感のある爽やかなサウンドで満たされている。金太郎飴のように、どこから切っても同じようなサウンドが続くのはご愛嬌か。難もなければとりたてて目をつける所もないアルバム。